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見えない理由が潜む土地。

2022.10.10
仲介実績


今回の事例は、事前の調査がとても大事だという事を再認識した案件をご紹介致します。

 
この買主の方は、田舎暮らしがしたいというご要望があり、自然が一望できるような土地を
探したいとご相談を頂きました。

すると数日後に、この土地はどうか調べて欲しいと、調査依頼のご連絡を頂きました。
その土地は高台にあり、遠くに山が見えるような正に探しているイメージと近い物件でした。
しかも、土地代金がとても安かったのです。
 
これは急がないとという事で、すぐに調査に入りました。
その結果、とある問題が浮上しました。
 
 

それは、全面道路に上水道の本管が入っていないという事でした。
 

売主側の不動産業者からもらった土地の情報シートには、設備の欄に「上水道」と記載はあるのですが、
水道局で上水道の配管図を照会したところ、全面道路には本管が入っておらず、東側の大きい道路から
何十メートルも引き込む工事が必要な事が判明しました。

つまり「(東側の道路から引き込めば、)上水道が使えますよ。」という意味だったのです。
しかし、現在の宅建業法では「その土地の現状を伝えれば良い。」とされていますので、
情報シートが上記のような表記になっていても、問題がないのが現状なのです。
 

上水道や下水道の工事は、アスファルトを割った後に舗装をしなければなりませんので、
引き込みの距離が伸びれば伸びるほど、費用が大幅に増えてしまいます。
 
この土地に関しても、確実に費用が何十万では収まらない距離でしたので、
早急に見積もりを取ることにしました。
 
 

すると、上水道の引き込み工事だけで、200万円以上の費用が掛かることが判明しました。

この土地は、「それだけの費用が掛かる為に、売買価格は低く設定されていた」ということですね。
相場の坪単価より安い土地には、やはり相応の理由があるものです・・・。
 
 
他にも造成、下水道の引き込み費用と、土地代金以外の諸経費が
非常に掛かる土地である事が分かりましたので、その結果を買主へご報告しました。

結論としては、「諸費用がちょっと高すぎるので他を探します・・・。」ということになりましたが、
その後、この土地に負けないくらいの良い物件が見つかり、数日後に買付証明書を提出致しました。
 

ちなみに契約した土地は分譲地で、水道関連は引き込みが完了していたので、一安心でした。(笑)

 
 
如何でしたでしょうか。 
 
買主が代理人を立てずに、価格で飛び付いて購入していなくて本当に良かったと、今も思っています。
一番最悪なのは、引き渡しを終えて、買主が意中の工務店に依頼をしてから判明する場合です。
 
そうなってしまったら、資金計画が大幅に狂ってしまっていた事でしょう。
資金を余分に何百万も用意しなくてはならなくなったり、工事着工が伸びたり・・・。

良い事なんて一つもありません。
 
しかし売主からすれば、次の買主が何をするつもりで土地を買うのかは関係ありませんので、
買主の立場になって土地を調査する、我々のような立場の不動産屋はやはり必要だなと、
改めて実感した案件でした。

 
桂山