隣地とのトラブルを避ける為に。
こんにちは!桂山です!
今回は土地を購入した後、隣地とのトラブルを避ける為に行っておくべき作業をお伝えします。
それは、「確定測量」という作業です。
「確定測量」とは、土地家屋調査士の資格を持った者が、過去の資料を元に正確に面積を測り、
隣地や道路との「筆界」を確定する作業です。
よく「境界」と言われますが、正確には「筆界」と言います。
「筆界」とは、「一筆の土地の外縁の線」の事です。
この筆界が明らかになることで、筆界付近にあるブロックなどの構造物は誰のものなのか、
という「所有権界」も明らかになってきます。
(筆界と所有権界の関係は、また別のブログで詳しく書きます。)
確定した筆界のポイントには、街中で一度は見た事がある、下の写真のような杭が入れられます。
これはよく「境界杭」と言われたりします。(分かりやすいと思うので、以下は境界杭と呼びます。)
「でもこの境界杭があるから、これで確認すればいいんじゃないの!?」
そう仰る方もおられると思います。
しかし、実はこれは正確に言うと境界杭ではありません!
筆界を特定する「確定測量」を行わずに、隣地との境をこの境界杭で勝手に判断し、
ブロックを積んだりして境界トラブルに発展するケースが非常に多いんです。
では、どうすれば境界杭と認められるのか?
それは、「確定測量」の際に、現地で土地の所有者と、隣地所有者が立ち会いを行い、
土地家屋調査士の主導の下、どこのポイントが筆界になるのかを目視で確認し、承諾したら
署名押印をします。
この署名押印をもって、初めてこの「杭らしき物」が「境界杭」として認められるんです。
そして、その境界杭が結ぶ線が「筆界」となります。
如何でしょうか。
この話を聞くと、「確定測量しておかないと気軽にブロックも積めないな・・・。」と
思えてくるのではないでしょうか。
新しく分譲された分譲地や、直近で確定測量が行われた土地は良いのですが、
そうでない土地は必ず行なってもらえるように、契約内容を見直すことを
強くお勧め致します!!
また過去の境界トラブル事例も、別の機会に書きたいと思いますので、
今後ともチェックしてみて下さい!
宜しくお願い致します!
桂山